fc2ブログ

府中(東京)の女性

.10

藤田恵美講演会

藤田恵美講演会 

2010年3月6日(土)に府中市女性センターで昭和21年度市政参画講座
選挙に行ってくらし改善!~選挙に関心をもたないとくらしは変わらない~
を行ったので、4回にわたって内容を紹介します。

おはようございます。藤田恵美です。
雨模様のなか、いらしてくださってありがとうございます。
私は府中に住んで34年になります。
神戸の出身で、1974(昭和49)年、結婚を機に東京へ来ました。
調布に住んでいましたが、2年後、府中に引っ越しました。

1、選挙管理委員会って?
私は2000年4月から2008年3月まで選挙管理委員をしておりました。
選管委員の任期は4年なので2期務めたことになります。

そのころ「選挙管理委員してます」って話をしますと、
「ああ、あの投票日に投票所にいる人でしょう」ってよく言われました。
同じような質問をされるので、しまいには「はい」なんて適当に答えてました(笑)
投票所にいる人は投票立会人といって、府中市では50か所の投票所にそれぞれ3人ずつ、計150人の方々がいます。
選挙管理委員(選管委員)は全国の都道府県や市町村に原則4人ずついます。
変則的に3人というところもあると聞いたことがありますが、府中市は4人です。

選管委員はどうやってなるのかご存知ですか?
選挙管理委員会は執行機関から独立して選挙を管理するために設置された機関ですから、
市側で決めるのではないのです。
選挙で選ばれるのですが、市民ではなく市議会議員の投票で決まるのです。

2000年の2月に「女性が選挙管理委員になったことがほとんどないので、ぜひ立候補をお願いしたい」と、ある議員さんから声をかけられました。
お声をかけてくださった人の政治団体はもちろん、私はどこの政治団体にも属していない無所属でした。
彼女に言わせると選管委員は選挙活動ができないから戦力とならないので
自分のところからは立候補させたくなかったそうで、それで私に話がきたということです(笑)
「たぶん落ちると思うけれど」なんて言われたのに受かったのです(笑)

選管でどういうことをするのか全く知らなかったので、初めて委員会に出るときはドキドキでしたが、
事務局側も女性が選管委員になるのは、あまり例がなかったのでドキドキだったそうです(笑)
仕事は毎月の委員会出席などですが、
投票日には朝の9時半ごろから市役所に詰めて、委員で分担して投票所をまわり、
夜は開票所へ。府中では矢崎町にある総合体育館です。
そして開票終了までが責務です。ですから投票日は一番忙しい日でした。

でも、楽しさもありました。
午後8時、投票終了後、投票函が50箇所の投票所から持ち込まれます。
体育館の入り口で待っていると、だッだッだーって走りながら担当者が投票函を持ち込みます。
その緊張感は今でも忘れられません。
それから、開票作業もいいですね。
開票立会人は立候補者の会派の人など関係者がなるので票は触れないんですが、
選管委員は票を触っていいんです。ですから、私はよく開票作業を手伝いました。
不思議なことに1つ2つの投票函でだいたい当落がわかるんです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、府中市は開票にかかる時間が大変短いので、
拘束される時間は他の市町村の委員さんたちより少なかったです。
なぜ短いかというと選管事務局がいろんな工夫をしたからなんですね。
開票所の総合体育館には卓球台がたくさんあって開票の時に使用するのですが、
そのままだと低すぎて開票従事している人が疲れるため、効率が落ちるんですね。
それで枕木のような材木を使って高さを上げて、その上にべニア板を敷いて、白い布をかぶせのです。
また、立候補者の名前を書いたケースを前もって作ってそこへ票を入れる。
市議会議員選挙では30以上ですから制作には手間がかかりますが、開票時間の短縮には大いに役立ったのです。
それに、票を数える機械は東京競馬場の券のカウンターを利用したりなどしたのです。

そうそう、今の投票用紙は紙ではないのをご存知ですか?
あれはポリプロピレン樹脂というプラスティックなんです。
なぜプラスティックかというと、
皆さん投票用紙に選んだ立候補者の名前を記入して、その用紙を折って投票函に入れますでしょう。そうすると入れたと同時に用紙は開くようになってるんです。
いちいち用紙を広げる手間が省けるわけです。
その用紙を考案したのが、府中市の元事務局長だと聞いています。
今では全国のどこの市町村でも使っているのです。
このようにしてさまざまな工夫をして時間短縮をはかったので、全国の選管委員会から視察に来られることが多かったですね。
それに使用済みの用紙は一定の期間すぎたら、ボールペン、ポスター掲示板、シートなどにリサイクルされているのです。うちわの柄にもしようかと考えているそうです。

近隣市の選管委員から「開票は早ければいいってもんじゃあない」って言われたことがありました。
それは違うんですね。
というのも結果はいち早く市民に伝えることが大事です。
それに経費節減です。
関わっている職員の手当や大学生のアルバイト料などがばかにならないのです。
ただ、票のチェックは入念にしてました。一回チェックは輪ゴムをかける。2度目のチェックは十字に輪ゴムをかける。その票をもう一度チェックします。
正確であれば、早ければ早いほどいいのです。

だいぶ府中市の選管の宣伝をしましたが(笑)
選管委員をしたおかげで、市の外側からでなく内側からいろいろみることができたのはよかったです。


次回は「2、投票率はなぜ低い?」を掲載します!乞うご期待!

NEXT Entry
藤田恵美講演会part2
NEW Topics
是政ひろば中止のお知らせ
是政ひろばの活動について
2020/7からの是政ひろばについて
2020年7月からの是政ひろば
是政ひろば 2020年5月の是政ひろば中止について

Comment

Trackback

Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

fujita

Author:fujita
fujita emi

2005年9月府中市女性史編さん実行委員(2008年3月発刊)となったことがきっかけとなって今回のブログを始めることとなった。
府中の女性の仕事や活動をいろいろ紹介していきたい。

趣味
山歩き
芸術鑑賞(美術、映画、観劇)
読書




最新トラックバック



検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

RSSフィード 管理者ページ